少しづつ軽装になる季節こそ、シルエットのバランスや所作が、装いに差を生みます。
この時期、個人的にもTシャツをインして、軽い羽織りを重ねるスタイルで出歩くことが増えました。
そのたびに、改めてベルトの重要性に気づかされます。Tシャツをパンツにしまい、ベルトを通す。
それは些細な動作ですが、不思議と背筋が伸び、服に“芯”が宿ります。
今回は、すべて「Tシャツをインしたスタイル」で組んだ6つのコーディネートをご紹介。
ベルトを主役にするというより、装い全体を静かに支える存在として浮かび上がらせる、
そんな今の気分のスタイリングです。
Style 01|紺デニム × 白T × 黒カーディガン
白Tシャツをタックインし、ネイビーのデニムに黒のカーディガンを羽織ったスタイル。
シンプルな組み合わせの中で、ブラックのベルトが全体の構成を引き締め、カジュアルな印象を上品に整えてくれます。
カーディガンを軽く羽織っても、ベルトのラインが“装いの芯”として浮かび、さりげない存在感を放ちます。
STILL BY HAND – Ramie Pique Buttonless Cardigan – Black
MASTER&Co. – UK Bridle Numbering Belt 25mm (exclusive) – Black
Style 02|黒パンツ × 白T × チャコール半袖シャツ
モノトーンのスタイルに、チャコールの半袖シャツを羽織って奥行きを加えたコーディネート。
シャツは前を開けて軽やかに、インした白Tとブラックベルトが視線の止まりどころとなり、全体を整えてくれます。
控えめな色調の中に、ベルトの光沢が静かな意志としてにじむ一着。
STILL BY HAND – Silk Mixed Shirt – Charcoal
CURLY – BIO TEE CREW-NECK (S/S)
Style 03|紺デニム × 黒T × ブラウンベルト
ネイビーのデニムに黒Tシャツをインし、ブラウンのレザーベルトを効かせたスタイル。
全体を暗めのトーンでまとめながらも、ベルトが一点、温度と柔らかさを加えてくれます。
重厚さの中に、少しだけ光を通すような存在として、ブラウンの革が印象を深めるバランスです。
CURLY – HIGH-GAUGE T/C TEE (S/S)
STILL BY HAND – 10oz Denim 2tuck Pants – Navy
MASTER&Co. – UK Bridle Numbering Belt 25mm – Brown
Style 04|黒カーゴパンツ × 黒T × チャコールシャツ
全体を黒〜チャコールで構成した重層的なスタイル。
黒Tをタックインし、ブラックベルトを見せることで、重たさの中に秩序が生まれます。
チャコールの半袖シャツを羽織ることで素材の奥行きが加わり、視線を意図的に分散させるバランス設計に。
EEL Products – SENKOU HANABI – Cotton Shirts – Charcoal
MASTER&Co. – UK Bridle Numbering Belt 25mm (exclusive) – Black
Style 05|ネイビーの軽素材セットアップ × 白T
軽やかなネイビーのワークウェア風セットアップに、白Tをインしてブラックベルトを覗かせたスタイル。
ゆとりあるシルエットの中に、タックインとベルトが構造的な緊張感を加えます。
軽やかに動く素材に対して、ベルトのレザーが“芯”として機能し、着こなしに都会的な静けさを与えます。
STILL BY HAND – Garment-dye Shirts Coverall – Dark Navy
MASTER&Co. – UK Bridle Numbering Belt 25mm (exclusive) – Black
Style 06|黒リネンパンツ × 白T × ダークブラウン半袖シャツ
黒のリネンパンツに白Tをインし、羽織りにダークブラウンの半袖シャツを選んだ柔らかな配色のスタイル。
色の濃淡で揺らぎを表現しながら、ブラックベルトで引き締めを効かせています。
リネンの抜けとシャツの深みの中に、黒ベルトが構造的な輪郭を与え、自然体の中にも確かな意思を感じさせるバランスに。
CURLY – HIGH-GAUGE T/C TEE (S/S)
STILL BY HAND – Linen 2Tuck Wide Tapered Pants – Black
FLISTFIA – Open Collar Short Sleeve Shirts – Dark Bronze
MASTER&Co. – UK Bridle Numbering Belt 25mm – Black
Tシャツをインして、ベルトを通す。
徐々に暑くなってくるこの季節だからこそ、装いに静かな輪郭を与えるその所作が、日々の気持ちを整えてくれます。
シンプルな服に、“芯”を通すということを、改めて楽しんでみてください。