春夏展示会の時期になると、週に数日は朝から都内の展示会を巡っています。
渋谷、目黒、代官山、青山あたりが中心です。
中でも青山での展示会があった日には、その足でFENESTのある新宿御苑まで歩いて帰ることが多くなりました。
距離にして4.5〜5km、1時間ほどの道のり。ちょっとした運動にもなって、心にも余白ができる時間です。
歩くルートは決まっています。
青山通りから外苑西通りを抜けて新宿通りへ。どの道も広くて歩きやすく、好きな建物が点在しているのも理由のひとつです。
もうひとつの理由は、街ゆく人々のスタイルを見るのが楽しいから。
ベーシックを丁寧に着こなしている人、トレンドをうまく取り入れている人、ストリートに振り切っている人。
それぞれのエリアでスタイルの傾向にも変化があって、見ていて飽きません。
「あの定番アイテムは、今また新鮮だな」
「このトレンド、FENESTに落とし込むならこうかな」
「こういう年齢の重ね方、いいな」
なんて考えながら歩いています。
FENESTのセレクトでいつも大切にしているのは、クオリティを前提としたうえでのスタンダードとトレンドのバランス感覚です。
これは服だけでなく、日々の考え方や過ごし方においても大切にしていることかもしれません。
“定番をベースに、少しだけ新しいものを受け入れていく”
そのさじ加減があるからこそ、日々は少し豊かになるのだと思います。
トレンドをすべて取り入れる必要はありませんが、拒むのではなく、向き合って、選ぶ。
その繰り返しの中に、装いの“自分らしさ”が育つのかもしれません。
いろいろと語ってしまいましたが、
要は「気に入った服を着て、心地よく日々を過ごしましょう」ということです。
そしてFENESTは、みなさまが“気に入る一着”に出会える場でありたいと思っています。
初めてお越しいただく方へ、そしていつもご来店くださるみなさまへ。
季節のはじまりに、あらためてご挨拶を。
Kosoko