壊れて数年来放置していたデジカメに忘れ去られていたSDカードに入っていた写真。
そのうちの一枚に、気になるものを発見。
薄曇りの午前。どこかの街角。
シャッターの閉まった、小さな店の写真。撮影の日付は約7年前。
どうやら、仕事前に新宿のどこかをふらふら歩いていたときに撮ったものらしい。
撮った記憶もなければ、場所もはっきりしませんが、妙に気を引く一枚。
看板には昔流行ったであろうフォントで綴られた店名。
色褪せた看板、下手なグラフィティ、妙に彩度の高い艶かしい電線カバー。
これはもしかして最近よく聞く「エモい」というヤツなのか。
そうに違いない……いや、多分違う。
結局これはどこだったんだろうと思いながら、
撮ろうとしたときの気分は、どんなだったんだろう。
そんなことをぼんやり考えていた日曜の朝でした。
Kosoko