湿度は辛いものの、梅雨の曇り空や濡れた路面の鈍い光は、
じめっとした邦画のワンシーンのようで、案外好きです。
谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』じゃないですが、光よりも影の良さ。
そんな空気が、この季節には漂っています。
FENESTオリジナルバングル「Classic」は、そんな“静かな美しさ”に寄り添う一本。
先日、今季オーダー分が届きました。
1920年代の建築デザインに着想を得た、直線的でミニマルなデザイン。
ごくシンプルですが、不思議と存在感があります。
国内の職人が地金から手仕事で仕上げ、最後に独自の表面加工を施しています。
派手な光沢はなく、しっとりと落ち着いた陰影のある表情。
曇り空の下や、室内のやわらかい光の中で、ふと表情が変わります。
僕は夏のあいだ、週の半分くらいこれを着けています。
アクセサリーというより、ちょっとした習慣のようなもの。
手元に目がいくたび、気持ちが整うというか、「今」に立ち返れる感じ。
普段アクセサリーを着けない人にこそ、ぜひ。
派手さはないけれど、日常に静けさと奥行きを添えてくれる、そんな一本です。
efni – Classic Bangle – 925 Silver