「映画館で観るということ」

 

休日の午前、ふらっと映画館へ。
劇場の暗がりに身を沈め、物語の始まりを待ちます。

スクリーンに映るのは、遠くの街の風景。
靴音、会話、風の音、俳優の服、石造りの壁、舗道の模様。
物語そのものよりも、そうした気配に心がとどまります。

映画は、記憶のように残ります。
観終えたあと、視界が少し変わっているような感覚。
歩きながら、無意識にその世界を思い返しています。

その帰り道、イタリアワインを一本買いました。
映画の舞台がヴェネツィアだったからかも。
次に寄った雑貨屋で目に留まったグラスも購入。

映画を映画館で観るということは、
現実の輪郭を、ほんのわずか変えてくれます。
静かな余韻が、暮らしの中にそっと染み込んでいきます。

FENESTにいらっしゃる方にも、映画好きの方が多いように感じます。
服選びの視線やもの選びの感覚に、
どこか映像の記憶が響いているような場面に、時折出会います。

それにしても――
高橋一生の岸辺露伴、あれはもう“本人”ですね。

Kosoko


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