EEL Products – SENKOU HANABI – Cotton Shirts – Charcoal
FANTASTICDAYS – GATHER2P Easy Pants – Black
― 無彩色で整える、静かなスタイル ―
GWも半ば、街の緑がぐっと濃くなってきました。
日差しは夏の気配を帯びながら、空気はまだどこか春のまま。
そんな季節の狭間に、色を足さないコーディネートが心地よく感じられることがあります。
今回は、黒パンツを軸にチャコールグレーのトップスを合わせた、
無彩色の奥行きを楽しむ4つのスタイルをご紹介いたします。
1. ギャザーワイドパンツ × オープンカラーシャツ
たっぷりとしたギャザーワイドパンツは、黒の重さを残しながらも、空気をよく含みます。
そこに合わせたのは、開襟のチャコールシャツ。
襟元に抜け感が生まれることで、全体のバランスが柔らかく整います。
黒とチャコール。
色味としては近いのに、動きや光の当たり方で表情が変わる。
そんな曖昧さも含めて、楽しめるスタイルです。
EEL Products – SENKOU HANABI – Cotton Shirts – Charcoal
FANTASTICDAYS – GATHER2P Easy Pants – Black
2. ワイドストレートパンツ × レギュラーカラー半袖シャツ
潔いストレートシルエットの黒パンツに、リラックス感のある綺麗な半袖シャツを合わせました。
チャコールのシャツは、黒と馴染みながらもわずかに輪郭を際立たせてくれます。
色数を抑えた装いには、サイズ感や生地の落ち方が際立ちます。
シンプルであるほど、全体の印象を決めるのは「佇まい」。
そんな視点で、改めて服を選びたくなる組み合わせです。
STILL BY HAND – Cotton Reguler Collar S/S Shirts – Charcoal
STILL BY HAND – Linen Mix Wide Straight Pants – Black
3. テーパードパンツ × チャコールTシャツ
ほどよく細身に整えたテーパードパンツに、チャコールのTシャツ。
無地どうしの組み合わせでも、素材やシルエットに差があることで、
単調にならず、動きのある着こなしになります。
装飾のないスタイルには、その人の動きや呼吸が映えます。
日常の中で、少しだけ背筋が伸びるような一着。
そんな気持ちで、Tシャツと黒を重ねてみました。
FANTASTICDAYS – UTILITY – Black
4. テンセル添セミワイドカーゴパンツ × チャコールニットTシャツ
セミワイドのカーゴパンツというと、無骨な印象を思い浮かべるかもしれません。
けれどこの一本は、テンセル混の生地によって、ミリタリーらしさの中にドレス感と上品な落ち感を持っています。
そこに重ねたのは、チャコールカラーのリネン/コットンニットTシャツ。
柔らかな編地と深みのある色味が、全体を静かに引き締めてくれます。
カジュアルと端正、機能としなやかさ。
相反するようでいて、どちらも手放したくない要素が、自然に共存したスタイルです。
STILL BY HAND – Linen/Cotton Knit Tee – Green Charcoal
FLISTFIA – Tencel/Nylon Cargo Pants – Classic Black
黒とチャコール。
境界が曖昧なぶん、選び方や重ね方で無限のニュアンスが生まれます。
色を足さず、静けさの中に深さをつくる。
そんな装いが、春と夏のあいだにちょうどいいように思います。