「ニチヨル」 Vol4 – セルロイドのこととか –


– kerany eyewear designer : Mr.Kumagai –

ふらっと来店したkearny 代表の熊谷氏と小一時間眼鏡について雑談。

kearny と言えばセルロイド。
MADE IN JAPAN(鯖江製)の日本の眼鏡ブランドの中でも
セルロイドのみを使用する眼鏡ブランドはこのブランドだけ。

ずばりセルロイドの魅力ってなんでしょう?

熊谷氏:
「やっぱり、色あいの良さですね。
黒は深い黒、べっ甲柄はしっかりと濃淡がでます。

あと程よい質量があるのでフレームを細く作っても
掛けた時に顔にしっくりなじみます。

それと品質が安定していることですね。
アセテートだと高品質なものから低品質のものまでとても幅広く存在します。
逆にセルロイドは基本一定品質なんです。」

確かに色合いが良いですね。
僕もセルロイドの黒が大好きです。
漆黒っていう表現がしっくりくるような深さなんですよね。

逆に欠点は?

熊谷氏:
「加工が難しく、鯖江の職人さんの中でも扱える人が少なくなっていることです。
眼鏡職人って簡単になれるものではないのでやはりそこが心配です。」

なるほど、なんとか志の高い若手の職人さんが育ってくれると良いですね。

その他、ブランドのこだわりってどんなところですか?

熊谷氏:
「ちょっと細かいところなんですけど、モデルに合わせてそれぞれネジをオリジナルで染めてます。」

マジですか?!

熊谷氏:
「マジです、これ、案外大変なんです。」

し、知らなかった。ちょっと感動しました。

ところで、メガネを選ぶときにデザインが気に入ったけれど自分には似合わなそうって
思う人って結構いますよね。
眼鏡を選ぶ時のアドバイスとかありますか?

熊谷氏:
「どちらかと言うと、気に入ったものをそのまま選んでもらうほうがいいですね。
似合う似合わないって案外正解がないと思っています。
多少輪郭にあっていなくてもいいじゃないですか。そのギャップがまた良いというか。
例えばジョンレノンのメガネって実は似合っているか似合っていないか良く分からない。
けれど顔の一部になっているから誰も不自然に思わない。
やっぱり好きでかけているっていう感じがでているかが大事なんじゃないかと」

ですね。同感。
ビルエバンスとかコルビジェとかも似合っているかどうかなくてもうその人の顔の一つのパーツ。
ちゃんとデザインを気に入って選んで堂々とかけていればOKなんですよね。
それがその人の個性となって周知されていくわけで。
それに合わせた帽子やヘアスタイルやファッションを考えるのも楽しいですしね。

 

と、そんなこんなであっという間に小一時間。

直前にFUZZで手に入れたGlen Gordonのベレー帽を片手にトレードマークの小声で静かに語る熊谷氏。

眼鏡好きの眼鏡話は尽きないのです。

 


「ニチヨル」 :
日曜夜のリラックスブログ。
普段の商品紹介からちょっと離れ、FENEST的「好きなもの」を綴ってます。
だいたい僕店主Kが書いていますが、たまにゲストも登場するかもです。