「ニチヨル」 – 照明についての一考察 –


ご来店頂いている方は気付いていらっしゃると思いますが、
FENESTの店内の照明は全体的に白色系がメインです。

一般的には、雰囲気を重視したり高級感を演出するためには
黄色系や赤系の電球色を使うのが店舗内装の王道です。
街で見かけるショップやレストランの多くは電球色が多く使われています。

実際、自分が好きな喫茶店やカフェも電球色がメインの店が多く、
居心地良く落ち着きを感じることができます。

このためFENESTでも内装を設計する段階で、店内に落ち着いた雰囲気を出すため
ベースになる照明を電球色にしようかなと考えていましたが、
結果的には自然光に近い白色系メインでという結論になりました。

その最も大きな理由が色の正確性の問題です。
電球色は視覚的にその場での洋服の色を大きく変えてしまいます。
もともとの色に黄色が入ることによって、紺が黒に、
白が生成に、グレーがカーキに、黒がチャコールに、
といった感じで目に映ってしまいます。

そうなると、色を気に入って手に入れたものの、
いざ日中着てみると、「あれこんな色だったっけ、なんか違う」
ということになってしまう可能性があります。

かれこれ15年以上服飾業界に身を置いていますが、
それ以前、新卒で2年間ほど色を非常に重視する業界で働いていました。
RGBやCMYKといった言葉がわかる人にはピンとくるかもしれません。
その経験から、色の再現性、正確性の大切さが体に沁みについていて、
色が違うということについて非常に違和感を感じます。

飲食であれば最も重要なのは味覚なので空間は雰囲気重視で良いのですが、
洋服はデザイン、シルエット、縫製と同様に色がとても重要です。
わざわざ足を運んでくれているお客さまに「色を正確に見せたい」、
そんな思いからFENESTの店内は白色となっています。


ネイビーの財布で比較
左が白色照明、右が電球色照明


「ニチヨル」 :
日曜夜のリラックスブログ。
普段の商品紹介からちょっと離れ、思いつくまま自由に綴ってます。
だいたい僕店主Kが書いていますが、たまにゲストも登場するかもです。